万馬券

■万馬券が出来るまで!

万馬券をもっと詳しく




 《苗の様子》
播種から約10日目の稲の苗です。これから苗は病気にかかりやすくなりますが減農薬栽培を行っているため、ハウスの換気や灌水等の管理により苗への農薬の使用は行いません。
 《出穂始め》
出穂(穂が出てくる事)が始まりました。この時期に低温に遭遇すると、不稔(受精が出来ずにカラ籾になる事)が多くなり、大きく減収します。またこの時期はアケヒゲホソミドリカスミカメという米を食べる害虫と「いもち病」という病気が発生するため最低限の防除を行います。
 《穂かがみ時期》
今年は天候がよく不稔も少なかったことから、たくさんの米が実りました。もうすぐで収穫となります。  
色彩選別機  《色彩選別機》
玄米を袋詰めする際に、石やガラス等の異物や着色粒等の混入を未然に防止する設備で、異物除去装置として機能します。色彩選別をすることで品質にムラがあった物が一等米比率、高整粒比率が向上し品質も均一になるなる事で産地ブランド米として評価ポイントも上がります。
選別機の詳しい説明はこちら!
 《玄米の抜き取り検査》
いよいよ収穫が行われ、乾燥・調整(ふるいを使い統一した米の大きさにする)・袋詰めを終えた玄米が検査されます。
 《検査シール》
米の検査は米の袋に穴を開けてサンプルを取り出します。袋は米が呼吸できるように紙で出来ているため、その穴を塞ぐための専用シールです。  
 《検査〜その1》
整粒(熟した米)の割合や、着色した米が無いかどうかを資格を持った検査官が判定します。白い皿は主に着色を見ます。黒い皿は主に整粒を見ます。   
 《検査〜2》
水分を測定します。水分は米を保存するために適正な水分でなければなりません。概ね15%以下で極端に低すぎでもいけません。機械に貼ってある丸いシールは毎年検査を行い、狂いがない証明です。   
 《検査〜その3》
人間の「目」だけではなく、「品質判定機」という機械でも検査を行います。この機械では、整粒・未熟粒・着色粒等を光を当てて判定します。   
 《検査〜その4》
この機械は「食味分析計」と言って、米中の成分である「タンパク質」の量を測ります。この成分が高いと、食べたときに粘りが無く、パサパサした食感になってしまいます。「高品質米」と呼ばれる米は、この数値が6.8%以下です。   
 《1等米》
これまでの様々な厳しい検査をクリアしたこのような素晴らしい米だけが1等米(最高品質)になります。   
 《米倉庫》
全ての検査を終えた米は、温度差の少ない米倉庫(品質が低下しづらい)に出荷を待ちます。    
 《完成!》
このような厳しい検査をクリアし、
しかも高品質な米だけが「万馬券」となって消費者の皆さんに届けられます。   
 《Aコープでの保管方法》
製品となった万馬券のお米は、Aコープ店内にある除湿機能付で大切なお米を湿気やカビから守る爽快蔵で保管されます。湿気をとって庫内はカラッとした状態をいつも保っています。中には空気の流れを考えた柱もついており、
「万馬券」にはかかせないおうちなのです。  


万馬券の1年
4月
中旬
 新しい種籾を消毒します。これは、育苗期間や移植後に病気にかからないようにするための最低限の薬剤を使用します。
 これ以降移植まで農薬は使用しません。
5月
  上旬
 水田に肥料を撒布します。これも化学合成肥料だけではなく、有機肥料を50%使用します。

中〜下旬
 育苗床から水田に移植されます。
移植後3〜7日目位に除草剤を撒布します。現在の除草剤はどれも安全ですが更に成分の少ない除草剤を撒布を行います。
6月
中〜下旬
 「イネドロオイムシ」という稲の葉を食害する害虫が発生しますが大発生しない限り薬剤散布は行いません。
7月
上旬
 「いもち病」という水稲にとって収量が激減する病気の予防剤を撒布します。
8月
上旬
 稲の「穂」が出てきます。この時期に最低限の防除を行わなければ虫に米を吸汁されたり、「いもち病」が発生してしまいます。
9月
上〜中旬
 いよいよ収穫になります。この厳しい基準をクリアした収穫物の中から更に選りすぐりの良品質・良食味米だけが【万馬券】となります。



  使用農薬の比較 
万馬券  一般栽培 
使用農薬 農薬成分数 使用農薬 農薬成分数
    種子消毒剤
育苗殺菌剤
育苗殺菌剤


除草剤 初期除草剤
耕起除草剤

   殺虫剤
 殺菌剤  殺菌剤
     殺虫剤
殺虫殺菌剤  殺虫殺菌剤
殺虫剤 殺虫殺菌剤
     殺虫剤
計  8成分  計  22成分 


★「万馬券」って何だろう?
「万馬券」とは、
静内産米の中で独自の栽培基準に合致したお米のブランド(プライベートブランド)です。
どのような基準で作られているのだろう?
「万馬券」は、
農林水産省の新ガイドラインによる特別農産物栽培を行っている米だけに与えられる安心・安全・良食味米の名前です。