ミニトマト:太陽の瞳

■ミニトマト:太陽の瞳


JAしずないミニトマト部会概要

 当地は北海道の南部に位置しており、夏も涼しく果菜類の栽培には非常に恵まれた環境にあり、軽種馬産地により良質な堆肥が豊富で化学肥料低減に努めている為、圃場に優しい環境にあります。
 夏が涼しいことにより害虫が少ない圃場ですが、予察を行い必要な圃場に適量散布することで農薬の軽減に努め、収穫終了後には土壌診断を全戸実施し、それに基づき肥料設計を行っておりますので、過剰な肥料の施用は避け、部会・普及センター・JAと共に圃場の巡回指導及び講習会・検討会を年間10回程度行いミニトマト栽培の品質改善・向上に努めています。
 また、北海道のミニトマト栽培慣行レベルは農薬使用成分回数23回ですが、当部会では成分使用回数をおさえ、より安全・安心な良質ミニトマト「太陽の瞳」の栽培を行っています。


                 『太陽の瞳』の特徴

「環境保全型農業」エコファーマーを取得した生産者による良質なたい肥と化学肥料の使用料を抑える栽培方法で安全・安心のミニトマトとなっており、甘みと酸味がバランス良く調和されています。また若返りの基となるリコピンとビタミンCが豊富に含まれています。



ミニトマトはこうして作られます。

  有機質(魚カス・炭・米ぬか)肥料と堆肥(馬・牛・鳥)の施用により、化学肥料を減らし土づくりから始めています。
 更に土壌分析の全戸実施によって均一な肥料成分によりミニトマトに適した土づくりを実践しています。
 生産者がハウスを見廻りし、病害虫が発生する前に納豆菌を改良した農薬等を使って防除し、化学農薬の使用を低減する取り組みをしてるから安全です。
マルハナネット  現在「特定外来生物被害防止法案」がとりざたされておりますが、当ミニトマト部会では全生産者が「マルハナバチ」を使用し着果作業をしていることから「マルハナネット」(4mm目)を全ハウスに装着しハウスからの飛散防止対策を実施しており「マルハナバチ」の使用後は適正処理(焼却等)をして自然環境保全に努めています。  
灌水チューブ

 収穫時期は4月〜10月いっぱい。ハウスの中は土にマルチを張り、その中に灌水チューブを這わせて水やりを行っています。
 余分な枝に栄養が逃げない様節と節の間に出てくる枝(脇芽)を折る芽かきという作業もかかせません。
 これをすることによって、実により栄養分を送り更に余分な枝でさえぎられていた日光も充分に当たり成育も良くなるというわけです。
 又、3期作という方法により収穫時期を延ばし、いつでもおいしいミニトマトを供給できるようにしています。
(3期作)
・促成→クリスマス時期から播種。温水・温風ボイラーを使用して苗を育て2月末から3月初旬にかけ定植。4月〜5月初めに出荷
・半促成→4月〜5月に定植。6月末頃に出荷
・抑制→促成収穫後(5月中に種を播く)7月中に定植、8月〜9月初めに出荷 
 
 当部会独自の「ミニトマト出荷マニュアル」によって更に品質を厳選、良質なミニトマトを出荷するため、季節や道内外の気温に合わせ色見本表を作成し、3段階に色分けします。そして生産者がその見本表に添って収穫。
 その後選果場に集められたミニトマトはJAしずないの大型選果機により選別され粒ぞろいのミニトマトが出荷されます。 


 道外へ出荷するミニトマトは鮮度が命。鮮度を保つ為予冷コンテナ及び予冷トラックを使用し、全国の市場へ運んでいます。
 出荷先は、札幌・東京・神奈川・大阪・京都・名古屋・岐阜等の各市場へ出荷し、消費者においしいミニトマトを食卓へお届けできるように努力しています。 
 静内ミニトマト部会(部会長 大下孝之氏)の会員48名が、堆肥による土づくりと化学肥料・化学農薬の使用低減を一体に行う「持続性の高い農業生産方式」の基準を満たしているとして、道から日高管内地区で最初となるエコファーマーに認定されました。

お問い合わせ先
JAしずない生産課
0146−42−1051